土地家屋調査士試験に独学で合格できるか

調査士試験に挑戦しようと思ったとき、
予備校などを利用しようかそれとも独学でやろうかと迷う人も多いと思います。

 

 

独学でやることのメリットとしては何といっても費用を抑えられることでしょう。

 

 

普通に予備校を利用すると少なくても15万円以上はかかりますので。

 

 

その出費をどう考えるかによりますが、
負担を軽くすることができるならそれに越したことはありません。

 

 

問題なのは実際に独学で合格することができるかどうかです。

 

 

 

ちなみに私自身は独学でやろうと思ったことは一瞬たりともありませんでした。

 

調査士試験の難易度をある程度知っていましたし、
数学がまったくできない人間でしたので、
それを独学でやろうという発想が浮かびませんでした。

 

 

ここでいう独学とは下記の通りとしたいと思います。

 

 

・予備校、通信講座は利用しない
・教材は市販のもの(普通の書店やAmazonなどで買える)を利用する

 

 

 

 

私は何十人も調査士の知り合いがいますが、
知る限り独学で合格した人はいません。

 

 

すべての方が何らかの予備校または通信講座を利用しています。

 

 

 

では、独学で調査士試験に合格することは不可能なのでしょうか。

 

 

 

 

私の感覚では「可能であるけれど限りなく確率は低い」。
または「可能であるけれど時間がどれだけかかるか不明」となります。

 

 

択一の学習は何とかなると思います。

 

Amazonでも東京法経学院のテキスト『合格ノート』は買えますし、
過去問集も東京法経学院の公式サイトから購入できます。

 

 

これらを繰り返しやれば択一に関しては一定のレベルに到達できると思います。

 

一方、書式に関してはかなりハードルがあがります。

 

 

そもそも初学者が十分な情報を得られる市販の教材が見当たりません。

 

また書式を解くには電卓の使い方や問題文の読み方など、
独自のテクニックがかなり必要になります。

 

 

それらを独学で身に着けるのは至難の業といえます。

 

 

また択一、書式両方にいえることなのですが、
合格レベルに達するには基本を身に付けた後、
良質の予想問題をたくさん解く必要があります。

 

 

大量に解くことにより理解と知識が深まり、スピードが増し、
書式の解法を体で覚えていくのです。

 

 

 

そのため、多くの受験生が答練に参加します(私も東京法経学院の実戦答練
に参加しました)。

 

 

 

市販の教材でそのレベルにあたるものはないでしょう。

 

 

 

どうしてもやるならヤフオクなどで法経学院やLECの答練の問題が出品されているので、
それらを購入したら良いと思います。

 

 

ただ調査士試験の内容は年々進化していますし出題傾向も変わります。

 

 

 

そのため、できることなら最新の予想問題に取り組みたいところです。

 

 

以上を踏まえますと土地家屋調査士試験に独学で合格できるかどうかという疑問に対する答えは以下になります。

 

 

 

「合格できる可能性はあるけれどやめたほうがよい」

 

 

 

調査士試験は競争試験です。
ほかの受験生よりも0.5点でも多くの点を取らないと合格することができません。

 

 

お金をかければ合格できるというわけではありませんが、
多くの受験生が合格するために数十万円のお金を費やして勉強しています。

 

 

 

少しでも合格に近づくためなら一定の出費はいとわない、
そう考えている受験生が多いのです。

 

 

 

そのような相手に遠回りになる可能性が高い方法で挑むのは得策ではないように思います。

 

 

 

どうしても費用を抑えたいのであれば基礎(インプット)は独学でやり、
答練(アウトプット)だけ予備校を利用するというのもありだと思います。

 

 

 

この方法の方が完全な独学より合格できる確率は数段上がるはずです。

 

 

予備校を使うか独学でやるかは当然、その人自身が決めることですが、
自分に合った予備校を利用して早く合格してしまったほうが、
結果的にコストパフォーマンスが良いのではないでしょうか。

 

 

「予備校費用は時間を買ったと思えば安い。早く合格して先に進んだほうがいいに決まっている」

 

これは私の先輩調査士の言葉です。
まったくその通りと私も思いました。

 

 

 

自分も出費をケチって遠回りしたので(その経験談はこちら)、そうならないようにしてくださいね。

 

 

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