土地家屋調査士試験の難易度

これから調査士試験を始めるかどうか迷っている方に取っては、
調査士試験の難易度がどの程度のものかということは、
非常に気になるところだと思います。

 

そこで私自身の個人的な感想にはなりますが、
土地家屋調査士試験の難易度について書きたいと思います。

 

また私が他に合格した資格試験として「行政書士」、「宅建士」、「測量士補」がありますので、
それらとの比較もしてみたいと思います。

 

調査士試験はかなり難しい

 

まず調査士試験の難易度ですが、
感覚的・抽象的には「かなり難しい」というのが実感です。

 

この感覚は特に書式問題の難易度から来ているものだと思います。

 

正直択一問題に関しては、「難しい」とは思いますが、
「かなり難しい」とは感じませんでした。

 

もちろん、行政書士や宅建と比較して奥が深く、
正確で詳細な知識が必要であることには間違いないのですが、
勉強方法としては基本テキストをよく読みこみ、
過去問を繰り返し解くという方法は調査士試験にも当てはまります。

 

 

むしろ、行政書士、宅建と比較しても科目が不動産登記法、民法に絞られますので、
取り組みやすいかもしれません。

 

 

この試験の難しさは書式にある

 

一方、書式問題ですが、
これは今まで私が合格できた試験の勉強方法は何ら通用しません。

 

まったくの未知の領域でした。

 

 

また私は根っからの文系で、
数学は中学1年生のレベルで勉強を放棄していますので、
計算に関してはものすごくアレルギーがありました。

 

本当に数学は大嫌いでした。

 

 

その為、書式に関しては当初、
難しいというよりも「絶望的」とすら思いました。

 

 

正直、調査士試験に対して適性がもともとなく、
始めてしまったことを後悔すらしました。

 

 

ただ合格した今、振り返りますと調査士試験で必要となる数学や計算の知識は本当に限られています。

 

覚える公式や解法も数えられるくらいしかありません。

 

ですので、それらを基礎から学びなおせば私のように数学が心底苦手な人でも調査士試験に合格することは十分可能です。

 

 

重要なのは近道をしようとせず、自分ができないことを基礎からやりなおすということです。

 

 

また書式に関しては計算ができても作図や申請書が正確に書けなくては合格できませんが、
これは体の暗記です。つまり、「習うより慣れろ」

 

とにかく繰り返し書くことで申請書も自然に書くことが出来るようになりますし、
作図の精度もあがります。

 

 

試験時間が全然足りない

 

また、更に調査士試験の難易度をあげている原因になっているのが「試験時間の短さ」だと思います。

 

受験された方は皆、ご存じだと思いますが本当に時間が足りません。

 

他の試験に関して言えば、どれも普通に解いても多少時間が余り、
見直し等ができたものです。

 

 

しかし、調査士試験については見直しどころか最初から最後まで全速力で駆け抜けても時間が足らないような試験です。

 

この時間のなさをどのようにクリアーしていくかが受験生の大きな課題になります。

 

 

他の資格試験との比較

 

こうして調査士試験を振り返ってみると、
本当に難しい試験だったなぁ、
と改めて思います。

 

もちろん他にももっと難関な試験はたくさんありますが、
私はこれ以上、難しい資格試験に挑戦することはできないと思います。

 

 

参考までに調査士試験の難易度を100とした場合の他の資格試験の難易度を表すと以下のようになります。

 

あくまで私個人の感覚的な数字なので、くどいようですが参考程度にお考えください。

 

 

土地家屋調査士試験

難易度 100(元々の作図・数学の能力により大きく変わる)

 

 

行政書士試験

難易度 50(調査士よりだいぶ楽)

 

 

宅建士試験

難易度 20(行政書士よりだいぶ楽)

 

 

測量士補試験

難易度 15(宅建士より微妙に楽)

 

 

これから受験しようか迷っている方へ

 

調査士試験は難しい、難しいと書きましたが、絶対に合格できない試験ではありません。

 

本気でやれば誰でも合格することはできる試験だと思います。

 

どんなに法律や数学が苦手であっても基礎から確実に積み上げていけば、1〜2年で合格レベルに達することは可能です。

 

困難から逃げたり近道を探したりせず、
正面から試験と向き合うことができれば自ずと合格への道は開かれると思うのです。

 

迷っている方はぜひ土地家屋調査士試験に挑戦してみてください。

 

 

なお、予備校選びに迷っている方はこちらの記事を読んでみてください。

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