調査士試験本番中にトイレに行ってみた

土地家屋調査士を実際に受験した経験のある受験生なら誰しも知っている通り、
この試験はとにかく「時間のない」試験です。

 

恐らく、あと30分試験時間が長ければ合格レベルの解答を書くことが出来る人は何倍も多くなるでしょう。
そんな時間との戦いでもある調査士試験は文字通り1分1秒でも大事に使わなくては合格できません。

 

なので、本試験中にトイレに行く人はほとんど、いやまったくといって良いほどいません。
そのような中、私は平成25年(合格する前年)の本試験中にトイレに行ってしまいました。

 

その年の本試験中、何だかもよおしてきた自分は、手を挙げてトイレに行くかどうするか迷いました。

 

ただその年の試験の出来としては、試験中に100%不合格になることが既にわかっていたので、
来年の為にも一度、本試験中にトイレに行くとどうなるか経験しておくべきだという考えにたどり着き、思い切ってトイレに行くことにしました。

 

 

調査士試験本番にトイレに行くとズバリこうなります。

 

1.手を挙げる
2.試験監督が来る
3.トイレに行きたい旨を伝える
4.試験監督に誘導されてトイレの入り口までいく
5.「どうぞ」といわれ一人でトイレに入る

ここでいう「トイレ」とは大便をする個室のことではありません。トイレ全体のことです。つまり試験監督は入口で待っているだけで、中まではついてこないのです。その為、自分が大便をするのか小便をするのかは試験監督にはわからないのです。
6.用をたして手を洗う
7.トイレから出て試験監督に「すみません」という
8.試験監督に誘導されて試験会場の教室へ入る
9.試験監督に誘導されて自分の席へ戻る

 

 

 

・・・以上が調査士本試験中にトイレに行くと起こることです!
トイレの中まで試験監督がついてこないのは意外でした。私は小便だったので一人きりになったのは1分程でしたが。しかし挙手してから用を足して自分の席に戻ってくるのまで、概ね4分位はかかっていました。

 

 

この時間があれば複素数モードを使って地積測量図の辺長をすべて算出することが出来ます。もしくは筆界と境界標の種類をキチンと表にして書くこともできますし、択一のマークシートを塗る個所を間違えていないか20問分のチェックもできるでしょう。あるいは建物図面の隣地の地番を書き漏らしてることに気がつくかもしれません。

 

つまり、これらの機会を失くすほど、調査士試験中にトイレに行くことはリスクが高いということですね。
もし、どうしてもトイレに行きたくなったら、以上のことを思い出し、自己責任で行ってください。
また私は端の席だったので問題ありませんが、3人がけの机の真ん中の人は隣りの人に相当恨まれる覚悟でいってください。

 

 

なお、言うまでもなくこの年の試験結果は散々なものでした。

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