平成26年度 本試験受験体験記A
択一で思ったより時間がかかってしまい、若干焦りながらも書式に取り掛かります。
まずはいつものとおり、建物から始めます。
まずは問題分をざっと目を通す。かなり長い。
それから頭から取り掛かりましたが、問題の意味が分かりません。
まず問1、問2については問題が何を要求しているのかがまったくつかめないのです。
何となく規約についての変更が必要だということはわかりましたが、自分の勉強してきた内容に引っかかるものはありません。
何度も繰り返し読んでしまい必要以上に時間を使ってしまいました。
特に第1欄、第2欄についてはまったく意味不明。絶望しましたが何も書かない訳にはいきませんので、第1欄の登記の目的には「建物表題部変更登記」、第2欄の登記の目的には「共用部分である旨の廃止の登記」などと書いてしまいました。当然、原因日付も添付情報も書けません。代理権限証書は取りあえず書きましたが…。
この時点で頭は真っ白に近かったですね。既に半分以上、不合格を覚悟した気持ちになっていました。ただ諦めてしまうのは嫌だったので、「取りあえず諦めずに解けるだけ解け!」と自分に言い聞かせました。落ち着けるために深呼吸をしようと思ったのですが、それすら上手く出来ずにハァハァしていました。過呼吸のような感じです。
メインの第3欄については取りあえず登記の目的は「合併」であることは分かりました。なので、まずは「建物合併登記」と記入。ただ後から「車庫」→「倉庫」への種類変更があることに気がつき、「建物表題部変更・建物合併登記」と修正しました。直前の東京法経学院の申請書特訓講座か答練で同様の目的を書かせる問題があり講師の内堀先生が「建物合併だけでは不完全で表題部変更も併記する必要がある」というようなことを言っていたのを思い出したのです。
添付書類については標準的な合併登記のものなので何とか記入できました。ただ肝心の建物の表示は全然書けません。合併の書き方が思いだせないのです。
自分では申請書は何度も書いて身についていたと思っていたのに、でてきません。
時計に目をやると残り時間は一時間を切っています。これ以上建物に時間を使う訳にはいきませんので仕方なしに元の事務所と車庫の表示だけ書きました。
続いて図面です。建物図面は取りあえず主・従は半信半疑のまま記入。
各階平面図は問題分に記載があるので、それをそのまま写しました。
ただ問題分の記載を見ると図面の中に見たことない一点鎖線が。「これはなんだ・・・?」書くのか書かないのか悩みましたが、そのまま書きこんでしまいました。
しかし、墨入れして出来上がった建物図面を三角スケールで測ってみて愕然としました。
2階の縦の辺長が実寸にして4o程長いのです。ガーン!
1、2oであれば、誤差の範囲でそのままにしてしまうと思いますが、4oはでかい。このままでは確実に減点対象になる。
時間は刻一刻と過ぎていきます。ここまで散々な出来なのもあり、万事休す。もう駄目だ。また来年。
そういう気持ちに支配されそうになりました。でも諦めたら終わりだ。今までの苦労がすべて水の泡になる。どうせあと数十分だ。
出来る所までもがいてやる。そう気持ちを奮い立たせて修正しました。
出来上がった平面図は一言で言うと「汚い」。見るに堪えないものです。
しかし、嘆いているひまはありません。まだ最後の敵、土地が残っています。
この時点で残り時間は45分程です。もうホント絶望に近い気持ちでした。