土地家屋調査士試験の記述式の解答はかなり汚く書いても合格することができます。
ここでいう「汚く」とは下記の意味です。
・数字や文字、記号は雑(下手)だが最低限読める程度
・辺長は真っ直ぐ引けている(定規が必要な図面の直線以外の線はフリーハンドで可)
・訂正、修正は適切な方法でしている(何度修正してもよい)
上記の範囲で作成してしれば、
結構汚い解答でも採点してくれているのです。
私が合格した年の自分の答案を開示請求しましたが、
自分で見てもかなり汚いです。
建物図面の一辺の長さを明らかに間違えてしまい、
×印で何度も修正していますし、
地積測量図の求積表や境界票の種類等もフリーハンド。
試験官もよく読んでくれたなぁというレベルです。
記述式の学習をある程度進めていくと陥りやすいのですが、
キレイに描くことに気を取られて、
余計な時間を使ってしまうケースです。
もちろんキレイに描いた方が、
見直したときに自分でも間違いに気が付きやすく、
試験官の印象もよいかもしれません。
しかし大切なことは試験問題が求めている回答を
解答用紙の上に正確に描くことです。
ここでいう正確とはキレイという意味ではありません。
キレイに描くことよりも、
汚くてもいいので解答を仕上げるということを意識した方が、
土地家屋調査士試験の合格に近づけると思いますよ。
私が合格した年に通っていた東京法経学院でも、「汚くてもよいので、まずは解答用紙を埋めることを考えるように!」と指導されました。
「汚くてもよい」と言っても読めない文字はさすがに採点してくれないと思います。