申請書と図面を分けて練習する
調査士試験の書式については、申請書の作成と地積測量図、建物図面などの図面作成の2つに分けることができます。
もっとも図面の内容を表現したものが申請書なのでそれぞれが一体であることには違いありません。
試験問題を解く際にはまず、設問を読んで図面を作成し申請書を作成するという流れになることが多いはずです。
つまり図面(座標値や床面積)が正解できなければ、
正確な申請書を作成することはできないのです。
それはそれで試験で高得点を取るためには必要なのですが、
それとは別にそもそも申請書の記載事項を正確に理解しているのかという確認が必要です。
例えば一部地目変更分筆登記の申請書を書けと言われてすぐに申請書がイメージできるかどうか?
添付書類はもれなくかけるか?
代位による申請の場合の申請人の記載は問題なく記載できるか?
こういったことは図面の出来不出来とは関係なく、
できなくては合格できません。
つまり図面が書けるかけないとは別に申請書のみの出来も合格するために必要なのです。
私もずっと図面作成→申請書作成を一体として勉強しなくちゃいけないと考えていて、
そのことに気が付いたのは合格する年の試験直前でした(遅すぎだろっ!)。
それからというもの、ひたすら苦手な登記の申請書だけを繰り返し書いて体に覚えこませました。
この場合、図面はやらないので地積や床面積があっているかどうかは関係ありません。
というか記入する必要もありません。
必要なのは申請書の記載事項を正確に理解し体に覚えこませることです。
コツとしては一つの申請書をひたすら繰り返し記入することにつきます。
空欄の申請書ひな型を用意してひたすら同じ申請書を書き続けるのです。
自分は試験直前の1週間で法経学院の書式練習用紙を3冊使いました。
過去問や答練の書式問題をひと通り解くとなると、
問題を読んで計算して図面作成して申請書作って。。。と少なくても30分〜1時間かかってしまうと思います。
またきちんと机に構えて座って道具を用意しなくてはなかなか始められません。
でも申請書を書くだけなら隙間時間で簡単にできますし、
気軽に始められるのでいつでも取り組めます。
結果的に総学習量は多くなりますので合格に近づけると思います。
最初にも書きましたがもちろん図面が書けて地積・床面積を正確に算出することは大事です。
でもそれにばかり気を取られて、申請書を正確に記載するということが疎かになっていては合格することはできないという話です。
図面、申請書、両方がそろって初めて書式で合格レベルに達することができるのです。